農業の未来を創る農高生たち [1] 〜僕は行きます!〜
千葉県立清水高 食品科学科 3年 片山晃熙

私は勉強が嫌いです !! なぜなら、面倒だったり、意味が分からなくなって頭が痛くなったりするし、訳が分からなくてやる気も出なくなってしまうからです。

勉強は嫌!

勉強が好きな人は稀だと思いますが、そのような人に会ったら、頭の中をのぞかせてもらいたいくらいです。

しかし私自身、勉強は嫌いでも、やらなければいけないということは分かっています。そこで、なぜ私たちが勉強しなければいけないのかという事を、私なりに考えてみることにします。

第一に、勉強する目的についてです。 なぜ勉強をするのか・・・世間で言う、良い会社に就職するためでしょうか?それとも、有名な良い大学に入学するためでしょうか?私はどちらも違うと思います。たしかに、就職や入学するとしたときに、学歴や成績などが、影響します。しかし、良い会社、良い大学に入ることを目的に勉強するのは、やはり違うのではないかと思います。勉強をする目的は、大学や就職より、もっと先の人生をより豊かに、より楽しくすることだと私は思います。知識のある人とない人では、視る世界が違います。知識のある人の人生のほうが楽しいのは明確です。

第二に、先ほど言った、「視る世界」についてです。知識のない人が、より知識のある人の上に立つことはできません。それはつまり、知識がないと自分のやりたいことが見つけられないということです。知識があれば、人に何かを教えることができます。自分で何かを探究するという事も出来ます。英語を学べば、外国に行き現地の人と話すことができます。知識があれば、様々な可能性がより大きくなっていくのです。しかし知識があまりなければ、そこだけに留まるのです。

ここまで勉強勉強と何度も何度も言いましたが、勉強といっても、ただ一点に机にしがみついてやる勉強のことだけではありません。スポーツや料理などもまた勉強です。ですから、スポーツが得意な人はその分野で、料理が得意な人はその分野で、といった風に自分が得意な分野を伸ばして、その道に進み、そして自分の為だけではなく、他人の為、国や世界の為に、小さなことでも行動していくことができる、私たち一人ひとりになっていかなければいけないのだと私は思います。

私は、幼稚園の時はお寿司屋さん、小学校ではサッカー選手に調理師、中学ではパン屋さん、高校に入学してからは栄養士に農家、花屋さんに、農業の先生という風に将来の夢がなかなか定まらずにいました。しかし、高校三年になり、やっと本気になれる夢、分野を見つけました。それは開発途上国の農業開発をすることです。

アフリカやアジア・太平洋地域などには、身体に見合った十分な食料を長期間摂ることができず、栄養不良に陥る、いわゆる「飢餓」に苦しむ人々がたくさんいます。 「世界がもし百人の村だったら」という本の中に飢餓の現状をわかりやすく示している文があります。「百人のうち二十人は栄養が十分ではなく、一人は死にそうなほどです。でも十五人は太りすぎです。」このように人口の約二十パーセントは栄養不良に陥っています。また、教科書などで見たことのある人も多いと思いますが、飢餓により、開発途上国においては5歳になる前に、命を落とす子供の数は一年間で約五百万人と言うことです。さらには、飢餓の人口が減少してきていると言われる現在でも、未だ九人に一人が飢餓に苦しんでいるのです。

この現状を知り、私は開発途上国の農業を発展させ、少しでも飢餓に苦しむ人々の力になりたいと思いました。しかし、開発途上国の農業開発をするには、国際的な知識と、専門的な技術そして、その地域に特有の文化や社会学・宗教の知識が必須になるのです。しかし、私は現地の人とコミュニケーションをとるための英語や地域の言語もまだ話せません、国を発展させられるだけの農業の専門技術もまだありません。そこで重要なのが、勉強をすることです。 私は高校卒業後、自分の夢に沿った大学へ進学し、在学中に専門的な分野をしっかりと自分に取り込み、また国際的な教養も身につけていきます。大学在学中に、一度途上国に行き現状をこの目で見て、現状と対策について考えたいと思います、そして大学卒業後すぐに、農業開発の一歩として青年海外協力隊というボランティアに参加したいと思っています。方面はまだ分かりません、そのためにも今、しっかり授業を聞いて、先生を見て、勉強していきたいと思います。

未来に目を向けて

先生はよく、つね日頃から「すて目をしなさい」と言います。目的に向かって進む時も、常にまわりの物事に注意していれば、何か必要になった時それを思い出し使うことのできる知恵になると言うことらしいです。そうすれば「何かが無いからできません」と言うことにはなりにくく、あそこにあったあれが使えるな!無い物は作ればいいという発展型の考え方に続くと思います。

私は清水高校で「自ら学ぶ事」、そして「すて目」をする事、必要な物は自分で作る、「ものつくり」大切さを知りました。

私は行きます ! 頑張ります !


農業の未来を創る農高生たち [2] 〜あなたはそれを食べますか?〜 文 : 千葉県立清水高 逆井柚香

農業の未来を創る農高生たち [3] 〜もったい世の中〜 文 : 千葉県立清水高 宍倉由貴

農業の未来を創る農高生たち [4] 〜ソーラークッカーのすすめ〜 文 : 千葉県立清水高 食品科学科 ソーラークッカー研究班

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農業の未来を創る農高生たち [6] 〜自分から始めよう〜 文 : 千葉県立清水高 徳永美登里

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農業の未来を創る農高生たち [8] 〜環境破壊について考える・・私がこれからやっていくこと〜 文 : 千葉県立清水高 徳永美登里

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