English / 日本語

Facebookのアイコン

youtubeのアイコン

sitemap

本当にあった怖い話 [9] 鹿児島県鹿屋市、城山公園での出来事

私がまだ22才の時です。 屋久島の帰り道、錦江湾をぐるりと回り、大隅半島は佐多辺塚でたくさんのヘツカランを堪能したのち、愛車ハスラーをとばし、鹿屋航空自衛隊基地をまわり、その日の夕方近くに鹿屋の町まできました。

国道脇の小さな食堂で野菜炒め&ラーメン。 この時の野菜炒めときたら、今まで食べたことがないくらいもう最高にうまかった! それというのも、東京を出発してもうかれこれ10日以上の間、缶詰と即席ラーメンをおかずに飯ごうメシだけで、野菜はまったく食べていなかったからです。

食堂をでて、今夜寝る場所を探すため近くの城山公園へと向かいました。 駐車場の奥にはトタン張りの小さな小屋があり、中をのぞくと都合よく横長の木のベンチとテーブルがあり、私はここを一晩の宿にすることに決め、ベンチの上で寝袋にくるまり、ぐっすりと寝入っていました。 その時です。 私の上に何かデカくて重い物体がいきなり乗りかかってきました。

「ギャギャギャー!!」突然の出来事にものすごく驚いた私は大声をあげて飛び起きました。 どうやら当時で言う乞食(こじき)、(今はホームレス、あるいは酔っ払い)でしょうか、髪の毛ボサボサ髭モジャモジャで、暗闇と同化するぐらい黒い顔をした薄汚いおじさんでした。 彼にとってはここが自分のいつもの寝床だったのでしょう。 「邪魔だから他へ行け!」とかなりの剣幕で怒られた私は、夜12時頃でしたが仕方なく寝袋をまるめ、止めてあったオートバイに乗り新たな宿を探す羽目になりました。 結局、公園脇の坂道を上ったところで、長い間人が住んでいない屋根だけのあるボロ屋をみつけ、ホコリが厚く積もった床の上で寝袋にくるまり朝までの時間を過ごしました。 翌朝、その足で知り合いの後藤さん宅を訪れ、ここでしばらく遊んだあと東京へと単車を走らせました。 そしてあの事件少しだけの寄り道があだとなり悲劇へ…へと続くのでした。


イラスト:M.Tajima

コラム筆者:山本裕之

「野生のランに魅せられて」へ戻る

「自然人の語り」へ戻る

ホームへ戻る