けもの道の先のジャコウキヌラン

参加メンバー : 山崎、山田、山本

沖縄県以南に分布。草丈30~50cmの比較的大型の地生ランで5~10cmの葉を5~6枚つけ良い香り(ムスク?)の緑白色の花を10~30花咲かせる。 環境省のレッドデータブックによると現存の自生株数は約3000個体。

ジャコウキヌラン
ジャコウキヌラン

私は以前から友人の相川君にアコウネッタイランがたくさん自生している場所を聞いていましたが、そこは交通の便が悪く、なかなかこのランのためにそこへ行く気にはなれずにいました。今回は山崎君と山田君が一緒のため3人の割り勘でレンタカーを借りアコウネッタイランがたくさんあるという場所へも行くことにしました。

私が八重山に来るのはこれで3回目です。新種、新産の野生ランを探す目的をかねてアコウネッタイランの群生する林を通り、山奥へと進むと、花茎を伸ばしたジャコウキヌランの大株がちらほら見られました。 そこから更に斜面を登り山奥へと続くけもの道を進むと遠目でもわかるくらいにたくさんのジャコウキヌランらしき姿が見えました。あまりにも多くの株数におどろき夢中で駆け寄ったその時、パッシーン!私の左足はいきなり何かに跳ね上げられるようにすくい取られそのまますってんころりん。イノシシ罠にかかってしまったのです。足にからむワイヤーをなんとか外し、気を取り直してジャコウキヌランの大群生まで来たところで…再びパシーン!!!あイテテテェーーーー!この間わずか30メートル。それにしてもこんな短い間に2回連続でイノシシの罠にかかるとは思ってもいませんでした。俺はイノシシじゃないんだけど。

まあ大したケガをしないで済んだことはよかったのですが、さすがの私もこの時ばかりはこれ以上山奥へ進む気力が失せ、何千本というすさまじい数のジャコウキヌランが大群生する姿をただただ眺めただけで下山しました。 この場所はあたり一面ジャコウキヌラン、まるで畑で栽培している作物のようにやたら多く自生していました。その数数千本?とにかく多いのです。

周りの状況を書いてしまうと場所が特定できるため残念ですがこれ以上詳しく書くことは出来ませんがお許しください。


コラム筆者:山本裕之

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