庭で育てる
庭に植えて楽しむ
常に湿っている場所や乾燥の激しい場所でなければ植えることができます。根は湿った場所では地表近くに、乾きぎみの場所では地中深く根を伸ばし与えられた条件に適応します。
地面に植えられたエビネは自分で好きなところへ根を伸ばし、必要な水分を得ることができます。 良株をもとめ、適所に植えると早く活着し、大して手をかけなくても毎年花を楽しむことができます。なお活着後は特に乾燥が激しいときを除き水やりをする必要はありません。
明るい日陰が適地 (理想)
庭植えは鉢で栽培するときよりもやや明るめの場所がよく、葉が若干黄色味をおびる程度の明るい日陰、 あるいは真夏を除き日中2~3時間の直射日光が差すような木陰などが適し、このような場所に植えると早期に芽数が増えた大株に生長し、たくさんの花を咲かせます。根が少なく弱々しい株を暗い場所に植えてしまうと根がうまく伸長せず、枯れてしまうこともよくあります。
鉢栽培とは違い、外気温の変化が地中にまで与える影響は少ないため、真夏の高温時でも根の伸長は衰えることがなく、 生育は旺盛で鉢植えよりも早く大株にすることができます。
植付け時期
植付けは真夏と真冬を除きいつでも可能です。エビネの花は花色、咲き方などが一株ごとに異なり実にカラフルです。このため開花時に好みの花を求め配色を考えて植え付けるのが一番です。好きな花を求め、大株に育った様子を想像して植え付けるとより楽しくなります。
植え付け方法
一般の庭土ならば地表から20cmくらいの深さまで耕やし、根をほぐさずそのまま植え付けます。粘土質や砂地の庭土の場合は腐葉土などの有機物を2~3割混入し、水はけ水持ちをよくしてから植え付けます。数年後、株が増えた状態を考慮し、30~50cm程度の株間をとります。
植え付け後は株元に腐葉土をうすく敷き、暖効性化成肥料を大さじ一杯程度、土の表面にバラまきます。水やりをし、終了です。
その後、活着までの数ヶ月間は極度に乾燥しないように注意します。
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