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サバイバル日記 おいしい清水はドブの水 【山崎功実 - 房総半島編】

おいしい清水はドブの水

今からかれこれ35年ほど前、私が学生の頃、先輩の山本さんと高校の時からの同窓生の南條君と3人で、千葉県房総半島の中ほどにアワチドリを探しにいったときのことです。

現地に着いたのは夜遅くで、すでに辺りは暗くなっていたので、懐中電灯を片手に、近くの崖からしたたる天然水を使って晩ごはんを作りました。天然のわき水を使って炊いたご飯はとてもおいしく感じ、食後には同じ水でコーヒーやお茶をいれて飲みました。特にコーヒーが大好きな山本さんは、おかわりして何杯も飲んでいました。

翌朝、車をでて、目の前の天然水のしたたる崖を何気なく見上げたところ、崖から突き出る一本のパイプが目にとまり、そこから流れ出る水のため法面は、灰色にぬるついていました。なんと私達が沢の水だと思いご飯に使った水は、崖の上にある家の生活排水だったのです。

生活排水

その日腹が痛くならないかと心配しながら山歩きをしましたが、腹を壊すこともなくたくさんのアワチドリをみつけ、無事に家に帰ることができてよかったです。

いつもこんなことをしていたため、学校では探検部の連中にも野蛮な奴らと知れ渡り、山でみつけたオニユリの球根さえも食うという皮肉を込めて「オニユリ友の会」と呼ばれるようになってしまいました。これは先輩達には絶対言えませんが、、、。(あとになってききましたがばれていたそうです。)

余談ですがこの時初めて、アワチドリの自生地を訪れた南條くんが一番最初にみつけたアワチドリはなんとマニアが垂涎する希少な純白個体だったのです。

これについては後日南條君が、ビギナーズラック・アワチドリ編として記事にしてくれる予定です。

アワチドリ自生地の様子


イラスト:M.Tajima

コラム筆者:山崎功実

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