ガクブル・プラントハンター日記 橋上脱線事故編 文:小川豊明
ハウラーエクスプレス橋上脱線事故& RNC墜落事故未遂事件
ネパール 真・真実体験集。脱線事故体験レポート 1986年
インドへ行ったときの事、陸路での移動には沢山のアクシデントがあります。
パトナというインド北部の都市から、カルカッタのビザオフィースへ行ったときの事、パトナから夜行の急行に乗ったときの事、2等客車の上段にいたところ突然ブレーキがかかり、前の列車からドドド・・と追突するように急停車、私も寝台から落下。 乗客は皆外に出て行く、私も出ようとしたところ、外国人はだめ・・。 よく見ると鉄橋の上で止まっています。
そして朝になり、窓から身を乗り出して前を見ると、別の汽車に衝突していて、脱線していました。 この汽車は16両編成で、先頭が蒸気機関車、そして外人専用車、1等、2等、3等となっていて、外人専用車に乗っていたならば怪我をしていたかもしれません。 健康第一です。
代行バスが来たのは2日目の夕方。 カルカッタに着いたのは4日目、すぐにビザの更新手続きを行い、今度はネパールに帰国です。 帰りは飛行機を使おうと、ネパール航空のオフィスヘ、翌日のカトマンドウ行きを予約して安宿泊。翌朝、空港カウンターへ行くとまだ1時間も前に着いたのにもかかわらず、30分前に出発したとの事、やられました。 アシアでは良くある事ですが、時間どおりの運行は信じてはいけないのです。 ところが暫くすると係員が来ておまえのチカットを見せろ、なぜ乗らなかったんだ?と聞いてくる、こちらから聞き返すと私の乗るハズだったRNC便は悪天候のためヒマラヤの前山に衝突(激突ではない)と言っていました。 乗客の数と予約数が違うらしく、調査していました。 乗り遅れがなんてラッキーだったのでしょう。
私は翌日のタイ航空でカトマンドウへ、ところが、ネパールでは昨日の事故が伝えられておらず、いつになっても噂すらありませんでした。 後から聞いたところでは、観光国なので死亡事故や災害など、マイナス面になる事は隠してしまうようです。
この旅では2度の命拾いをしました。
コラム筆者:小川豊明