残念無念の三宅島合宿の巻 1983年6月 文:小川豊明

5月に私が行った伊豆諸島 三宅島、大学に戻って野生蘭研究会の仲間に島の事、船旅の事を話すも、誰も信じず?よほど信用されていなかったんだなあ!私がラン、いっぱいあったんだもんね!?といっても、そりゃー過剰申告だ!という。それならばという事で、私達一行は6月の金・土・日の2泊3日でまたまた三宅に行く事になった。今回の仲間はみんな1年生の小川・米井・今田・那須の4人でした。(懐かしいな。) 例によって夜行の東海汽船で島へ、そしてまたまた三宅のおばちゃん「民宿木村」へそこを足がかりに、坪田林道を登っていきました。ここでは先月にたくさんのランを見たところなので、たいして探す事もなく易々と発見でき、信用しなかった仲間達も何じゃこれ!本当だ!!という事になりました。とにかく道ばたのシノの木にナゴランが、それもデカイ株があり、写真に撮り、充実していた事を覚えています。

見えてきた三宅島
ナゴランが沢山着いていたスタジイ

足下で地元の高校生が野球の練習をしている山中で、これまたどっさりとセッコクをまとった大木を発見。手の届く所にあった大株を採取、これは一カ所に集めておいて、近くにあった他の登りやすそうな木に登ってみると、なんと覆輪の葉を持つセッコクが1株!大喜びで宿へ帰りました。民宿のすぐ下は坪田の漁港になっていて、宿から釣り竿を借りてのアジ釣り、たくさん釣れました、当然刺身にして頂きました。翌日、港まで犬同居の軽バンで港まで送ってもらい定刻どおり乗船。さようなら三宅島・・という事になったのですが、そういえばあれ??きのう採ったセッコクは?・・・・。そうです斑入りのセッコクに気を取られ、心うきうき忘却の彼方。残念無念でした。

港の近くにあったカキラン?

コラム筆者:小川豊明

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