ガクブル・プラントハンター日記 アブロ体験レポート 文:小川豊明

ネパール 真・真実体験集。事故・遭遇・山賊体験レポート 1986年

知らない国には知らない出来事がたくさんあります。これは私が体験した様々な出来事をそのまま記録した物です。

よく観光地に行くと遊覧飛行機という物がありますが、私がネパールで乗った観光遊覧飛行機はひと味違った乗り物でした。 朝8時カトマンドウ トリブーバン国際空港国内線ターミナルという田舎の駅のような建物集合。何の検査もないまま、チケットを見せ草原(滑走路)を歩いて行くと、双発の戦争映画にでも出てきそうな飛行機が・・・。 トラップというタラップはしごをよじ登り、乗り込みます。

機内はマイクロバス位のイスと大きさ、トラクターの様な音を立ててエンジン始動です。 なんとこれは「エベレスト遊覧飛行ツアー」天気と飛行機の調子でその日のツアーが決まります。 やたら黒い煙をはきながら飛行機は東の空に向かいます。 窓の外は雄大なヒマラヤが見えるはずなのですが、ガラスがはまって無く、プラスチックの下敷きのような物がブーブーと振動していて、外が見えません、そしたら機内にいた係員さん、たばこのフィルターを窓の隙間に差し込んでホラ見えた・・!流石です。 そしてエベレストが見えてくると、順番にコクピット内に入れてくれます。 180度の絶景です。 そしてふと目をやると、コクピット内の計器類はほとんど着いていなく、メーター類があっただろう所に穴があいていて、完全なる有視界飛行。 恐ろしい事です。

外貨獲得のため、今日もアブロは飛んでいます。


コラム筆者:小川豊明

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