プラントハンターアジアへ行く! バクタプール編 文:小川豊明

このコラムは、著者が約35年前ネパールを訪れた時のことを書き綴ったコラムです。そのネパールで2015年4月25日で未曾有の大震災が発生しました。大震災の被害に被られた方々に深くお見舞い申し上げます。また命を落とされた多くの方に心から哀悼の意を表します。震災の被害に被られた方々に一刻も早く笑顔がある生活が戻るようお祈りしております。

ここはカトマンドウの街から15km程南に行った古都、町中が遺跡のような街です。そしてこの町の小学校に通う山の小学生スニラ君マサラさんの兄弟と仲良くなり、山の家へ行く事になりました。目的は当然ランです。山の子達は毎朝12km程の道のりを歩いて通学しており、時々花を摘んできます。そんなところに目を付けてしまった私は彼らについて行きました。

通学途中の山にて
街の学校
シュスランの一種
バルボの一種
シンビジュームの一種
ヒマラヤニオイエビネの自生

午後3時学校が終わります。寺院の境内で待っていた私を見つけたのはスニラ。家で家族がトルカリを作って私を待っているそうで、とても親日的です。村に向かっていく道すがら、近隣の子供達も集まって大名行列。ランを教えながら山道を進みます。

マンニイ(サクラジマエビネ?)
春カンランのようなラン
スニラ・マサラの家
ダルバート・トルカリ

おばあちゃんの作ったご馳走を頂き、一晩の宿までお借りした楽しい下校でした。 ダルバート・トルカリとはネパールの通常ご飯!ご飯にレンズ豆のスープ、ジャガイモとニラのカレー、それにバナナの花のアチャール(漬け物)、白いのはヤクの乳から作ったヨーグルト。精一杯のご馳走でした。


最近ネパールで未曾有の大災害がありました。亡くなった方々のご冥福をお祈りすると同­時に早期の復興と発展を願っています。 私は1986年~87年、昭和の終わり頃、ランの勉強のためにネパールに長期滞在して­いたことがあります。当時私が撮ったネパールの写真を、その時よく聞いていた現地の音­楽にのせてスライドショーにしました。古き良き時代のネパールの生活や現地のランをご­覧ください。また、被災地に対して自分たちが出来る事も考えていただければ幸いです。


コラム筆者:小川豊明

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