特派員報告6 早春の八重山西表島の現状 マリュードの滝・カンピレーの滝へ行く

平成29年度 西表島支局 特派員 小川桃佳(学生)

以前、父から学生時代に先輩方が西表島に行き、ヒルまみれになったり、山本さんが増水した川の激流に流されたり、先輩が山の中で遭難しかかったりと数多くのレジェンドを残した秘境「西表島」いよいよ今日が最後の一日です。約3週間強の滞在でしたが、ランが見つからず。何しに来たんだろう・・・。と言うことで、最後の一日はこの島最大のアドベンチャーワールド浦内川の上流、マリュードの滝とカンピレーの滝方面へ行くことにしました。宿泊地から浦内川までは徒歩でも十分に行ける範囲、そこから川を少しのぼったところに小さな船着き場があります。ここが上流へ行く唯一の文明拠点です。ポポポポと軽快な排気音をたてながら、ディズニーシーよろしくかわいらしい渡船は上流へ、ジャングルの中を進みます、やがてだいぶ川幅が狭くなってきたところで舟は軍艦岩終点へ、以前、那須陽一さんが書かれた「西表・石垣探索記ドボン事件」の事故現場です。足もとが濡れていたので気をつけて下船。いよいよジャングル探検です。探検記によると、滝へ向かう林道沿いにイリオモテヒメラン・コウトウシランが多く見られたようですが、私には全然見つけることが出来ず、林床にあったとされるリュウキュウエビネ・ユウコクランさえも見ることが出来ない、最悪の行程となってしまいました。途中あまりにも何もないので、父に電話をかけるも、ジャングルの中すぎるのか圏外になっていて、指導を仰ぐことさえ出来ませんでした。しょぼん!

浦内川の乗船場
上流の軍艦岩下船場(ドボン事件の現場)

大きなヘゴシダ
マリュードの滝

マリュードの滝からカンピレーの滝方面へ行ってみるが、これと言った収穫無し。まだまだ山の中を探索してみたかったが、最終便の時間に合わせジャングルを後にする。可愛い女子大生?1人ではチョットハードルが高かったような気がします。ちなみに私の父は同じ年の頃、台湾で同じような体験をしたようです。血は争えません。

カンピレーの滝方面を望む

けっきょく大したランは見つけられませんでした。しょぼん!

かわりに西表島のジャングルの雰囲気を写真でお楽しみください。


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