ドラマチック農業のすすめ [2] 〜移動果樹園構想〜
「幼稚園や老人ホーム、或は季節のイベントなどで、朝起きたら庭に果樹園があったらみんなびっくりするよね。そこで収穫出来たら楽しいよね。」
イチゴ狩りやブドウ狩りなど、楽しいのはわかっていますが、その場所に行かなければ収穫できないのが普通で、お年寄りなど体が不自由な人たちは、楽しいと分かっていてもその場所に行くのは容易ではありません。例えば柑橘類やブドウなど、移動可能な容器で栽培することで、通常ならば絶対移動しないはずの夢の果樹園が短時間で出来るでしょう。
これならば特に品質の優れた果実ができなくても、たくさんの実がなれば成立します。新規就農者や経験が浅い人でも出来ると思います。ブルーベリー他、収穫に手間がかかる果樹に最適です。(ただしブルーベリーだけではつまらないので他の果樹との組み合わせが必要でしょう。) 果樹は一個いくらではなく、木の種類や実のなり方によって一鉢いくらでリースとすれば、相手の予算に応じた農園ができるでしょう。その際に、自分で直接現場に運ぶのもよいのですが、出来ない方は専門の運送屋に依頼するのも一つの方法です。これは私が10年ほど前に考えた構想で市の方や友人たちなど、多くの人に以前から提案していたのでそろそろ実現されるころでしょう。
果樹だけではなく、トマトやイチゴなどの他、多くの野菜での応用も可能です。取り立ての野菜でバーベキュー大会なんかも出来そうですね。 プランター等で作れば移動可能となるため、面積の狭い畑も利用でき、またさらに利用価値の少ない谷津田(水田)をうまく利用すると、面白い展開が出来ると考えています。(この構想については別記)
前 → ドラマチック農業のすすめ[1] 〜持ち主が異なる小さな畑の利用法〜
コラム筆者:山本裕之