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屋外での自然栽培

アワチドリ / 夢ちどり (Ponerorchis) - Ranyuen
アワチドリブームの初期の頃、自生地の周辺では山から採取してきたままの状態の株をそのまま鉢に入れる、あるいはトレーなどを用いた寄せ植えなどが普通に行われていました。それらは盆栽棚の上や庭の片隅など屋外の雨が直接あたる野ざらしの状態で無造作に置かれていてもよく育っている光景が見られました。陽あたりの良い置き場所では、葉がやや黄ばみ少し巻く程度でこれといって特に問題はなく良く育っていました。一方、温室内や軒下など雨が避けられる人工的な環境下に置かれている株では病気の発生や根腐れなどが多く起こり全滅させてしまうこともよくありました。このようなことから雨がかかる = 枯れるのではないことがわかります。

多くの栽培書ではウチョウランは雨があたらない場所に置き、頭上からの水やりも避け、一鉢づつ株元へ与えるのが良いと記されています。しかし、夢ちどりやアワチドリでは雨がかかる屋外で栽培しても良く育ちます。屋外での自然作りについて記します。

ハウスの中や軒下など屋根付きの栽培場所の温度計を見てみると40℃近くになっていることも、珍しくはありません。日中はこの温度でもなんとかもつのですが、夜間温度が25℃以下に下がらない都市部周辺では上手に育てることが難しくなります。高級品は除き、思い切って雨のかかる屋外で栽培してみるのもひとつの方法です。夏期いきなり違う場所に移すと障害がおきる可能性があるため、夏を過ぎ新球が完成する10月頃か凍結の心配がなくなる3~4月に行います。地面やまわりの鉢からのドロはねが避けられ雨がふつうにかかり、一日2~3時間の日光が当たるような場所が適しています。一日中強光が当たる場所では葉焼けを防ぐ為、適度に遮光します。水やりは雨まかせにし、仮に10日以上雨がふりつづけても多湿による根腐れはおこりません。乾燥の激しい時にだけ灌水を行います。冬の最低温度がマイナス5~6℃くらいまでは、そのままの状態で冬越し、雨にぬれ、夜間に植え土が凍っても問題はありません。かなり乱暴な育て方ですが、凍結により球根が枯死することはほとんどありません。

注意: 近頃は気象の変化が特に激しく春期の寒暖の差が大きく以前とは違う現象がたびたびおこります。暖かくなり、球根が出芽の準備のために吸水し内部の不凍物質濃度がうすくなった時期に極度の凍結がおこると成長点が傷み芽が出ないことがあります。2000年以降によくおこる現象です。芽だし時の凍結に注意して下さい。

植物は人間が考えているよりもはるかに利口です。というよりも自然の法則に合わせて生き続けています。ただ反応がおそいため、その正確なシステムに人が気づいていないだけです。植物がもとから持っている能力を生かすため、なるべく自然状態 (アワチドリの自生地) に近づけ植物がもっているみずからの力を発揮してもらおうとする栽培方法です。


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