夢ちどり/アワチドリの栽培(初心者編)

夢ちどり/アワチドリ

初心者が注意すべきポイント

置き場所

屋外の明るい場所で雨、強風が避けられ、夏期はなるべく涼しい場所に置きます。開花中の一ヶ月間くらいは室内へ持ち込むことも可能です。鉢数がそれほど多くなければ、年間を通し室内で育てても良いでしょう。

屋内で栽培する時の注意点

最近、夢ちどりアワチドリを室内で育てることは出来ませんか?というお問合せを多くいただいております。 近年のように夏期に異常な高温になる都市部では、屋外よりもエアコンの効いた室内の方が良く育ち、花も長い間楽しめます。その場合の注意点を以下に記します。

  • 日照不足による新球の生育不足を避けるため、窓辺等明るい所へ置く
  • 外出の際には室内の高温に注意
  • 空調により乾きが速くなるため、極度の乾燥に注意
  • 周囲に他の植物がある場合は、それらからの病気の感染に注意
  • 休眠を促すため、秋~冬は10℃以下になる場所へ置く
  • 風通しの悪い置き場では植え土にカビ等を生じさせないように

小さめのプラ鉢や乾きにくい鉢が向いています。植え数は2号鉢で1~2球、2.5号鉢で3~5球、3~3.5号鉢あたり10~15球くらいが目安です。

用土

水はけの良い米粒~あずき粒大の軽石、焼赤玉、他にミズゴケや山ゴケを細かくしたものを1~2割位混合したもの、小さめの鉢 (2号鉢) を使えばミズゴケの単用でも良く育ちます。

球根の植え付け

球根で購入した場合は12月~3月に植え付けを行います。

植え替え

植え替えは通常3~4年に1度、休眠期(冬)に新しい清潔な用土を使い行います。

※初心者は傷めてしまう可能性が高いため、開花中には植え替えを行ってはいけません。

水やり

芽出し頃から開花期までは土の表面が少し乾いたらあまり間をあけずに、花後は土が乾いたらたっぷりと、高温期は夕方から夜間に行います。

10~12月頃、地上部は黄変ののちに枯れ、管理が適切であれば新しい球根は立派に育っていることと思います。この頃から芽出しの3月頃までは水は必要としませんが、凍らない程度の寒い場所に置き、一ヶ月に一度くらい霧を吹く程度の湿り気を与えます。

屋内での水やりイメージ

屋内では、コップとスプーンを使うと楽に水やりができます。

肥料

真夏を除きハイポネックス等3000~5000倍に薄めた液肥を一ヶ月に3~4回与えられれば理想です。

病害虫

根元から枯れる立枯症 (灰色かび病) には5~6月に2~3回、殺菌剤を散布します。ヨトウムシ、ケムシは見つけしだい取り除きます。

その他

  1. 春の芽出し前後の遅霜による凍結に注意します。
  2. 高温期の水やりは夕方から夜間に行います。
  3. 冬は極度に凍らせないように注意します。

年間管理

詳しくはこちらをご覧ください → ウチョウランの管理 (春夏秋冬)

アワチドリ / 夢ちどり 年間管理の目安表 (Ponerorchis) - Ranyuen

東京および自生地における場合

  1. 冬季 (12~3月): 休暇、地上部は枯れ球根 (1cm~3cm) となる。
  2. 春 (3~4月): 球根上部 (芽のある側) より芽が伸びはじめる。
  3. 初夏・夏 (5~7月): 下から順に開花、同時に地上部 (地中) では来年発芽する新球 (新しい球根) を作りはじめる。
  4. 秋~冬 (8~12月): 茎葉は黄変の後に枯れ地中には新球が出来上がる。

夢ちどり・アワチドリのディスプレイ一例

夢ちどり・あわちどりの飾り方例
夢ちどり・あわちどりの飾り方例
夢ちどり・あわちどりの飾り方例
夢ちどり・あわちどりの飾り方例

アワチドリ / 夢ちどり (Ponerorchis) - Ranyuen アワチドリ / 夢ちどり (Ponerorchis) - Ranyuen アワチドリ / 夢ちどり (Ponerorchis) - Ranyuen アワチドリ / 夢ちどり (Ponerorchis) - Ranyuen


ホームへ戻る