モットモットの欲深草よくふかそう

 誰かに何かを一生懸命にしてあげたのに、相手に喜ばれるどころか、反対に嫌な思いをさせられた経験、あなたにはありませんか?

 人は生まれた環境や育ちによって価値基準や考え方が異なるため、自分にとっては嬉しい、ありがたい、大満足と感じる事が、相手も同じようにとらえているとは限りません。
 このため、自分では相手に対し良かれと思ってした事でも、相手は良くしてもらったと思わずに、場合によっては「よけいな事をしなくてもいいのに」と思われたり、それどころか、してもらっているのに「たったこれっぽちか、もっといっぱいしてくれてもいいのに…」モットモットときりがない人も少なくありません。このような、してもらう事が当たり前で、ありがたい事をわかろうともしない人に対して、どんなに良くしてあげたとしても、単にムダになるだけで、こちらの気持ちが通じる事はありません。

 自分が誰かにしてあげた事は恩に着せずにすぐ忘れ、自分がしてもらった事はとことん恩を感じ忘れない、世の中そのような人ばかりであればうまくいくはずですが、自分がしてもらった事はすべて忘れ、誰かにやってあげた事だけはよく覚えている人も少なくありません。

 互いに気を使える人同士ならば、長期にわたり仲良くし続ける事は難しくはありませんが、考え方や意識のレベルがまったく異なる人とは、表面上は合わせる事ができたとしても、真に仲良くする事はできません。つまり、多くの人と仲良くする事は理想ではあるけれど、すべての人と長期にわたり仲良くし続ける事は、ムリな事なのです。したがって、あまりにも自分勝手な考え方をする人とは、仲良くする事よりも、深入りせずある程度の距離を置いて付き合う事をおすすめします。

 特に、やってもらうのが当たり前で、いくらやってもありがたいと思わない、モットモットの欲深草よくふかそうにはいくらやっても永遠に通じる事はありません。誰とでも仲良くしたいと思っているあなた、モットモットの欲深草よくふかそうにはご用心を。


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