美しいひと

 女性はみんな美しい人になれるはずなのに…。

 人は生きていくことで、顔にはいろいろな情報が現れます。
 女性はいろいろと手を加えられるという点で、男性よりは有利に違いありません。化粧品やメイクの技術は進化を重ね、それらを駆使すると、まるで別人の様な仕上がりになったりします。しかし、どんなに分厚いお化粧をしても、どんなに着飾ったとしても、それでも消すことも、作り変えることもできずに、どこかににじみ出てしまうものもあります。それが、人柄というものです。メイクによりある程度まではごまかせたとしても、その人の本質を差し替えることまではできないのです。
 たとえブサイクだったとしても、温かくきれいなこころの持ち主であるのならば、内面から生じる魅力や雰囲気により、マイナス部分をカバーすることができるため、周囲に嫌な思いを抱かせることはほとんどありません。このような人、つまり見た目はお世辞にも美しいとは言えなくても、実際よりきれいに見えるブサイク型美人は少なくありません。
 反対に、たとえどんなに容姿が整っていたとしても、思いやりの無さやおろかさの他特に冷たいこころを持つ人は、どことなくそれを感じさせてしまうため、周りの人に不快な思いをさせることもよくあることです。このような、美人型のブスは好きではないという人も多いはずです。

 生まれた時はみんな純粋でかわいらしかった子たちも、良きにせよ悪しきにせよ、中味に応じて外見にも変化が徐々に現れます。例えば、若かりし頃はあまり気にならなかった目つきや口つきなどの悪さは、年を追うごとにどんどん強調されていき、よりいっそう醜くなる傾向があります。
 しかし不思議なことに、きれいなこころを保ち続け日々過ごしている人の場合、年をとってもマイナス部分が醜さとして強調されることはほとんどなく、むしろその人のチャームポイントになるくらいです。

 このように、人は年とともに中味が外観に現れるため、賢い人は賢いように、悪い奴は悪いように、普通の人はそれなりに出来上がります。つまり、自分の顔は自分で造ることになるのです。顔立ちの整ったブスになるか、見た目はブサイクでも美しい人になるか、どちらになるのもすべてあなた次第ということです。すべて美人は無理だとしても、見た目も中味もすべてブスな人にだけはなりたくないものですね。
 美しいひとを目指しませんか?


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