気をつかえる人は気がつく人

気がつき 気を付け 気をつかう

 「気をつかう」ということについて考えたことはありますか?
 「気をつかう」というのは、相手の気持ちを想像したり、その場の空気や状況を見極めて考えて思いやりをもって対応することです。これは、世の中がスムーズに回るのにとても大切なことです。

 2〜3年前、私のところにアルバイトに来た数人の同じ大学に通う女子グループは、何かというと大丈夫?大丈夫?と互いに声をかけあっていました。それもやたらと。もしかしたら、彼女たちはそれが良いことだと習ったのかもしれませんが、私には挨拶代わりに「大丈夫?」といっているだけで、本当に気をつかっているようには感じられませんでした。

 実際は「気をつかう」ということは言葉で言うほど簡単ではありません。そのわけは、「気がつく」ことができなければ「気をつかう」ことは出来ないからです。つまり真に「気をつかう」にはそれ以前に「気がつく」ことが必要なのです。
 「気がつく」というスキルは、教わったり経験や習慣によって身につくもので、しかもそれはかなり早い段階(子供の頃)で既にその素地が出来上がるものと考えられます。したがって気がつく習慣を持たない人が大人になってから身に着けて気をつかおうとしても簡単にできることではないのです。 気がつきすぎるがゆえに気をつかいすぎて、精神的につかれてしまうようでも困りますが、やはり周囲と良好な関係を築くためには、ある程度のところまでは気がつき、気をつかえる人になるのが良いのではないかと思います。

 「気をつかえる人は気がつく人」
 気がつく人を育てるには、日ごろから家族が生活の中で習慣としてしっかりと教えるのが一番良いとは思いますが、私は子供の時に自然の中で遊ばせることも良いのではと考えています。なぜなら、私たちがそうだったのと同じように、自然の中には予測不可能なことが多分にあり、子供たちにたくさんの気がつけるチャンスを与えてくれるため、遊びながら多くの生物たちと関わることで子供たちは自然と気がつける人間に育っていくと思うからです。また、身近に自然がないという人は動物や植物など日々成長や変化をする生き物とかかわりを持つことも気がつく人になるのに有効な方法かもしれません。


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